河嶋のブログ

2014年11月15日 土曜日

安部総理と長谷川三千子

安部総理と長谷川三千子・・・建前を語る男と本音にせまる女

(この一文は、埼玉大学名誉教授長谷川三千子氏の著書「からごころ」(1986年中央公論社)を読んでの感想文です。浅学な私がしかも多くにの著書を読んだ上での感想文ではなくて、「からごころ」1冊を読んでかいた書いたものです。)

1,長谷川三千子氏は、昨秋安部総理によって百田尚樹氏などとともにNHK経営委員に任命され、「お友達」人事として話題になりました。すでに氏は、「2012年安倍晋三総理大臣を求める民間人有志の会」の代表幹事に就任するなど、安部総理応援団の一員として「お友達的立場」に立っています。
ちなみに氏は、有名な学者一族の一員で、中でも高名な小説家であり戦前からの知識人たちの生き方を意識し続けた野上弥生子の孫です。口さがない世間の学者の中には、氏が野上弥生子の孫でなかったらまともな学者として扱ってもらえなかった、というひともいます。たしかに、氏には学問的業績と言える著作がないことはよく知られており、ここで取り上げたこの小編「からごころ」が氏の代表作とも業績の核とも言われています。

2,「からごころ」・・・排除すべきもの
「からごころ」(漢心)とはいうまでもなく、本居宣長が繰り返し取り上げてきた「日本人の持つべきではない心根(まごころ)」のことです。漢心とは、宣長が生きていた江戸時代中期には学問といえば儒学(朱子学)と仏教しかなかったといっても過言ではありません。人々はそれらを学問としてそして何よりも生きるうえでの知恵としてそれらを学び、身に染み込ませていきました。
宣長はそうした教えを一言で「道」という言葉に要約して、「漢心」と名づけました。道は、儒学における中心的な概念ですし、仏教も「仏道」といわれるように悟りの道を修めることをその眼目にしています。
宣長は、その「道」を「かの国のこちたきさかしら心もて、いつわりかざりたる事のみ多ければ、真心にあらず・・・(中国の儒学や仏教の書籍に書かれている「道」は仰々しく尊大で、嘘っぽく、飾り立てられたもので、真心がない・・・)」として、排撃しました。漢心は日本人としての素直な心根の発露を妨げるものとして、攻撃の目標にしました。「道」を宣長は、「玉かつま」や大著「古事記伝」その他において繰り返し否定し続けます。
 
3、からごころは普遍的価値
 長谷川氏は、本居宣長が否定し続けた「からごころ」を普遍的価値と解釈します。つまり、当時の日本における儒仏のいうところの「道」を普遍的価値であるとみなします。「彼の国(漢)の書物には偽り飾ったものが多く、まごころではない。漢意が良いとすることは実の良いことではない。悪いとすることも実の悪いことではない事が多い。善悪には1つしかないということはない。漢意からすると、当然のことだと言ってもそうでないことも多い。」この宣長の考えを長谷川氏は、宣長のこの考え、「普遍主義」に対する「文化相対論」と捉え、眼や鼻が同じようにあるからといって、同じ顔立ちとはいえない。「真心も度の国にでもあるが、働かせ方が違っており、それが文化の違いなのだ」と主張します。氏の主張は「日本には日本の真心の働かせ方があり中国には中国の真心の働かせ方がある。どちらの真心働かせ方が正しいということはない。(どちらも正しいのだ)」ということのようです。
 これは、ごくまっとうな考え方だと思えます。これこそがリベラルの見本です。他国(他人)の人たちの考え方を尊重し、互いに認め合って生きていく。中国や他の国々との関係もそうなれば理想的なものになるのではないでしょうか。

4,安部総理の普遍的価値と長谷川氏の考え方
 安部総理は、「積極的平和主義」とともに「価値観外交」を基本的な考え方として、主に中国を念頭に包囲網を作り上げることを外交の基本的な方針としているようです。安部総理の「価値観外交」は、自由、民主主義、基本的人権、法の支配という普遍的な価値観を共有する国の輪を世界、アジアに拡大しようとするもので、もうひとつの柱である「積極的平和主義」の根拠となっている概念だと言われています。中国は西側諸国が言う自由、民主主義、基本的人権、法の支配という普遍的な価値の実現には、理想としては認めても、直ちに実現する気はないようです。またアラブの国や人たちも安部総理が言う普遍的価値を全面的に肯定する考えとは違っているようです。
 長谷川氏は、安部首相誕生時からの応援団の重要な存在として、安部首相の普遍的価値の追求(長谷川流に言えば押し付け)をどのように感じているのでしょうか。おそらく長谷川氏は、欧米的な普遍的価値に対しては否定的な考えを持っているのではないでしょうか。実を言えば、アメリカ的なものの考え方を米によって押し付けられたと考えているのではないでしょうか。もっと言えばアメリカからの日本の文化的・政治的・軍事的な独立を志向するように安部総理に求めたいのではないでしょうか。そうでなければ、長谷川氏には、単に安部総理と中が良いという理由しかないのでしょうか。

投稿者 特定非営利活動法人NPO家族葬の会 | 記事URL

2014年11月 5日 水曜日

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